QuickEdit統合後のQM+はこれまで一度も評価したことがなかったので、ローカル環境にtoshiさんとほぼ同じであろう環境を作って試してみました。
SEO Strict URLsは殆ど使わないので素人発言があったらご勘弁を・・・
1.再現テストの結果(QE機能によるテンプレート変数単独の不具合)
こちらでも現象を確認しました。不具合をもう少し細かく言うと、「編集ウィンドウは表示されるが”保存”ボタンを押下したときに無反応になる」というものでした。ここで言う”無反応”とは、contentsなどのドキュメント変数の場合は保存ボタンに反応してページがリロードされ、ちらつくような挙動をすること。但し、テンプレート変数の場合はまったく反応しないように見える。これはウィンドウに表示されるデータ量の違いからそう見えているだけで現象的には同じであると判断しました。その根拠は、contentsの場合は基本tinyMCEが表示されるので、テンプレート変数の編集に比べ、圧倒的なデータ量の違いがあるため。
2.検証過程と報告
2.1 本家版とPhizeさん版での挙動の違い
どちらにしても現象は変わらないので、問題は本家版(SEO Strict URLs)とQM+(QE統合版)との相性問題と思えます。(Phizeさん版の問題ではない)
2.2 プラグイン設定を変えることで対処できないか
3つの設定をそれぞれ変えてみましたが、現象を回避することはできませんでした。但し、”Enable manual overrides”というパラメータの意味とその設定次第では、あるいは現象を回避できるのかも・・・(そう思うのは、この変数がOnWebPageInitイベントで使われているため。)
2.3 問題の箇所はどこか
SEO Strict URLは、OnWebPageInitとOnWebPagePrerenderイベントのタイミングで動作するので、片方のイベントをフェッチしないようにして動作させたところ、OnWebPageInitをオフにすると現象が発生しなくなることを確認しました。故に、
SEO Strict URLのOnWebPageInitイベント処理がQM+の機能を阻害している、または、
QM+(QE機能)のURLに関する論理がSEO Strict URLの処理と合わない、と判断しました。デバッグ文を入れながら調査すれば、そう少し絞り込めるとは思いましたが、SEO Strict URLは枯れた部品で実績もあるので、どちらかといえば、QM+側の処理論理に問題があって、SEO Strict URLと合わないと思い、ここで調査を中断しました。
2.4 QM+のURL処理論理
Apacheのアクセスログを見ると、QM+(QE機能)は
GET(引数付きURL)で編集ウィンドウとデータを交換しているようです。このことがSEO Strict URLのURL処理と合わない原因なのではないか、と感じました。
3.その他/雑感
QM+のQE機能はまだチューニングが足りないと感じました。その根拠は、ページの下部にテンプレート変数を表示し、そこに編集タグを入れると、編集ウィンドウが画面の下方に隠れてしまう、など。 前出の「※最新のQMは魅力的ですが、本体に同梱されないのにはそれなりの理由がありそうな気がします。」との発言は、この辺を予想してのことでした。あくまで私見ですが、本家またはLammikkoさんの方で、インストーラへの同梱に向けて品質強化を進めている最中なのではないかと感じました。
以上、ご報告まで。