MODX Evolutionのプロジェクト移管について

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yama
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登録日時: 2009年7月29日(水) 02:50

MODX Evolutionのプロジェクト移管について

投稿記事 by yama »

https://modx.com/blog/evolution-cms-has-a-new-home
MODX LLCより正式な発表がありました。詳細は上記の記事をお読み下さい。概ね下記のような内容です。
2004年に生まれ、最終的に「Evolution CMS(略称:Evo)」となりました。累計のダウンロード数は百万、そしてWeb上には数十万ものサイトが作られました。

2016年、MODX LLCはEvoをリーダーシップチームに託し、今後はMODX Revolution CMSに焦点を当てることを決定しました。これまでEvoチームは、開発とリリース作業の権限しか持ってなかったため、活動に制限がありました。彼らにふさわしい自主性と認知度を与えることは公正なことと私達は考えます。

今日、MODX LLCは正式にこの移行を認め、「鍵」をEvolution CMSに引き継ぎました。

Evolution CMSは、すでに確立されたコミュニティと長い歴史を持っていますが、今後独立したプロジェクトとして運用されます。今日からEvoに関する情報は、新しいウェブサイトwww.evolutioncms.orgに掲載されることになります。プロダクト名から「MODX」を外す以外には、過去数年間のEvoとは何の違いもありません。

modx.comフォーラム上のEvoに関する既存の情報は、今後もそのまま保持します。また、Evoユーザはできるだけ新しいEvoサイトに誘導します。Evoエクストラ配布ページに関しても同様です。

Evolution CMSの成功に向けたチーム移行が、Evoユーザーに対する継続的なサポートを保証し、歓迎すべきニュースとなることを願っています。
オープンソースの世界でよくある「フォーク」ではなく、プロジェクト移管という形になります。Evolutionのオリジナルソースを、LLCに属さないチームが引き継いで、MODXとは別のプロジェクトとしてスタートします。今後LLCはEvolutionに関する情報を管理せず、Revolutionの開発とサポートに集中することになります。また、MODXといえば今後はRevolutionのことを指すことになります。

今回のプロジェクト移管は、Evolutionの開発チームはあまり深く関わらず、LLC側が主体となって、月に1~2回のミーティングを重ねながら丁寧に進めました。

本来ならLLCが理想とするMODXはRevolutionだけなので、Evolutionは開発を終了すべきだったのですが、構造がかなり違うためにユーザにとってはそれぞれ異なる種類のCMSでした。それぞれ設計思想が違うもので、単純にどちらが優れているとは言えず、開発元の意図だけでは開発を終わらせることができません。誰かに引き継ぐ方向で数年前に結論が出ていましたが、ようやくこれで形になりました。

「MODX Evolution」としての日本語版の扱いをどうするかはまだ具体的には考えていませんが、今回のことがきっかけで開発が終了するといったことはありません。新しいプロジェクトに合わせる形で調整していくことを検討しています。
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